ガスコンロからIH転換時の補助金・助成金を徹底解説
ガスコンロからIH転換:補助金制度の全体像
ガスコンロからIHへの転換に利用できる補助金・助成金は、大きく分けて以下の3つのカテゴリーに分類できます。
1. 国による補助金制度
国が実施する補助金制度は、全国で利用できるため、お住まいの地域を問わず対象となる可能性があります。
住宅省エネ2025キャンペーン「子育てグリーン住宅支援事業」
経済産業省・国土交通省が共同で実施する「住宅省エネ2025キャンペーン」の「子育てグリーン住宅支援事業」では、省エネ性能の高い住宅へのリフォームを支援しています。
ただし、この制度の対象となるには、複数の住宅設備品の交換が同時に行われることが条件となる場合があります。つまり、ガスコンロのIH化だけでは補助対象にならないことがあり、給湯器や断熱改修、エアコンなど別の設備も一緒に交換する必要があるケースが多いです。
対象者:子育て世帯、若年夫婦世帯が主な対象(制度により異なる)
補助額:工事内容により異なるが、複数設備交換で20万円~100万円程度
申請期限:2025年度予算に基づく(毎年度更新されるため事前確認が必須)
こどもみらい住宅支援事業(2024年度版)
国土交通省が実施していた「こどもみらい住宅支援事業」では、IHクッキングヒーターの導入が補助対象となり、補助額は13,000円~35,000円程度でした。
ただし、この事業は2023年度に予算額に達したため、新規受付は終了しています。2025年以降の制度については、経済産業省のホームページで最新情報を確認してください。
2. 自治体による補助金・助成金制度
都道府県および市区町村では、独自の補助金・助成金制度を実施しており、ガスコンロのIH化が対象となることも多いです。ただし、制度内容は自治体ごとに大きく異なるため、事前の確認が必須です。
地域別:主要自治体の補助金制度
東京都の補助金制度
東京ゼロエミポイント
東京都が実施する「東京ゼロエミポイント」では、ガスコンロをIHクッキングヒーターに買い換えた都民に対して、「ゼロエミポイント」を付与し、ポイント数に応じた値引きが適用されます。
補助額:製品の種類により異なるが、IH導入で数千円~数万円程度
対象者:東京都内在住の方
申請方法:製品購入後にポイント登録サイトで申請
長期優良住宅化リフォーム推進事業
このプログラムでは、ガスコンロのIH化を含むキッチンリフォームが補助対象となります。
補助額:工事費の3分の1以内(上限200万円)
対象:一定の条件を満たす住宅の改修
申請方法:事前申請が必須(工事着手前に申請が完了していることが条件)
大阪府の補助金制度
大阪市「高齢者住宅改修費給付事業」
大阪市では、高齢者世帯を対象に、ガスコンロからIHへの切り替えを含むキッチンリフォームの一部費用を補助しています。
補助額:工事費の一部(上限額は自治体により異なる、通常20~50万円程度)
対象者:65歳以上の高齢者世帯
条件:世帯の所得が一定基準以下であること
京都府の補助金制度
京都市「エコリフォーム推進事業」
京都市では、省エネリフォームの一環として、ガスコンロのIH化も対象としています。
補助額:工事費の20~30%(上限10~15万円程度)
対象:市内に住宅を所有する方
条件:施工業者が市内業者であること
其の他の主要自治体
全国の都道府県・市区町村では、様々な補助金制度が実施されています。自治体によっては、高齢者世帯、子育て世帯、低所得層など特定の世帯を対象にした手厚い補助が用意されている場合もあります。
補助制度を探すコツ:
- 自治体のホームページを確認:市区町村のホームページに「リフォーム補助金」「エコリフォーム」などのキーワードで検索
- 補助金ポータルサイトを活用:「補助金ポータル」などの全国補助金情報サイトで検索
- リフォーム業者に相談:実績のあるリフォーム業者は自治体制度に詳しいため、相談すると手続きをサポートしてくれることが多い
ガスコンロからIH転換にかかる実際の費用
補助金制度を理解する前に、転換にかかる費用の全体像を把握することが重要です。
IH本体の価格
IHクッキングヒーターの本体価格:10,000円~300,000円
価格帯は機種により大きく異なります:
- エントリーモデル(1~2口、基本機能のみ):10,000円~50,000円
- スタンダードモデル(2~3口、自動調理機能付き):50,000円~150,000円
- ハイグレードモデル(3口以上、高機能・スマート対応):150,000円~300,000円
工事費用
工事費用は、既存のキッチンの状況によって大きく異なります。
ビルトインガスコンロ→ビルトインIHへの交換の場合
このケースが最も工事費用が抑えられます:
- IH交換設置工事:20,000~40,000円
- ガス配管閉栓工事:5,000~15,000円
- 200V電源工事(既に200V電源がある場合は不要):30,000~40,000円
- ガス配管撤去工事(希望する場合):10,000~20,000円
合計費用の目安:60,000円~150,000円
既に200V電源がない場合
電気関係の工事が追加になるため、費用が高くなります:
- 上記の基本工事費:60,000~80,000円
- 分電盤からの配線工事:30,000~50,000円
- 電気容量の増設工事:20,000~40,000円
合計費用の目安:110,000円~170,000円
据え置き型ガスコンロ→ビルトインIHへの交換の場合
キッチン本体の交換が必要になるため、費用が大幅に増加します:
- ビルトインIH本体:100,000~300,000円
- キッチン交換工事費:100,000~300,000円
- 電気工事費:50,000~100,000円
- 既存キッチン撤去処分費:20,000~50,000円
合計費用の目安:270,000円~750,000円
調理器具の買い替え費用
ガスコンロで使っていた調理器具の中で、IH非対応のものがあれば、買い替えが必要になります。
IH対応調理器具の目安価格:
- IH対応フライパン:3,000~10,000円
- IH対応鍋セット:5,000~20,000円
- その他調理器具:10,000~30,000円(全て買い替える場合)
既存の調理器具の多くがIH対応であれば、追加費用は抑えられます。
ガスコンロからIHへ転換するメリット
メリット1:高い熱効率で光熱費削減
IHクッキングヒーターの熱効率は80~90%であるのに対して、ガスコンロは40~55%程度です。つまり、IHはガスの約2倍も効率よくエネルギーを使用できます。
結果として、月の光熱費が削減でき、長期的には購入費用の差を埋める可能性があります。
メリット2:安全性の向上
直火を使わないため、以下のような安全上のメリットがあります:
- 火傷のリスク低減:天板は直火で熱くならず、調理器具を置いていない部分は冷たいままです
- 火事のリスク低減:直火がないため、布類への燃え移りなどのリスクがありません
- 空気汚染の低減:燃焼ガスが発生しないため、室内の空気がクリーンに保たれます
特に、高齢者世帯やお子さんのいるご家庭では、この安全性の向上が大きなメリットになります。
メリット3:掃除が簡単で清潔に保ちやすい
IHの天板はフラットで、食材がこぼれても簡単に拭き取れます。ガスコンロのように五徳やバーナーキャップを外して洗う手間がなく、毎日の手入れが非常に簡単です。
メリット4:キッチンが暑くなりにくい
ガスコンロは燃焼時に大量の熱を周囲に放出しますが、IHはその熱がキッチン空間に放出されません。特に夏季の調理時に快適性が向上します。
メリット5:火力設定が自動で管理できる
IHの最大のメリットの一つは、温度管理が自動・精密にできることです。
- とろ火:ガスの弱火よりさらに弱い設定が可能
- 強火:ガスの強火以上の火力を出せる
「揚げ物は○℃」「煮込みは◇℃」というように温度を数値で設定できるため、調理の失敗が減ります。
ガスコンロからIHへ転換するデメリット・注意点
一方で、IH転換には多くのメリットがある反面、デメリットや注意すべき点も存在します。後悔しないために、事前に理解しておくことが重要です。
デメリット1:調理器具の買い替えが必要
ガスコンロで長年使ってきた調理器具の中には、IH非対応のものが含まれている可能性があります。特に、以下のような調理器具はIH非対応です:
- アルミニウム製の調理器具(全て非対応)
- 銅製の調理器具(全て非対応)
- ステンレス製でも底が鉄でない調理器具(非対応)
- 底が丸い中華鍋(使用不可)
- 足が付いた鍋やフライパン(使用不可)
全て買い替えるとなると、数万円の追加費用が発生します。
デメリット2:調理方法が制限される
IHはガスコンロと異なる特性があり、調理方法に工夫が必要になります。
鍋振り調理ができない
IHの仕組みとして、鍋が天板から離れると加熱が止まってしまうため、本格的な中華料理やチャーハン、炒め物で鍋を振るような調理ができません。
実際のユーザーからは、「チャーハンなど、均一に熱を加えたいときに鍋をふれない」「鍋フリができないと混ぜるのが大変」といった声が上がっています。
調理レシピの工夫が必要
IHでガスコンロと同じレシピで調理すると、結果が異なる場合があります。例えば、カレーの場合:
- ガスコンロ:鍋肌が直火で加熱されるため、水分が効率よく蒸発し、濃厚に煮詰まる
- IH:鍋底のみ加熱されるため、水分蒸発量が約半分に減り、水っぽくなる
このため、IHに合わせてレシピを調整する必要があります。
デメリット3:複数ヒーターの同時使用で火力が低下
IHは総消費電力に上限があるため、複数のヒーターを同時に使用すると、それぞれの火力が制限されてしまいます。
例えば、左右のヒーターを同時に使用する場合、単独使用時の80%程度の火力に低下することがあります。
デメリット4:停電時に使用不可
IHは電気で動くため、停電時には全く使用できなくなります。台風や地震などの自然災害で停電が起こりやすい日本では、この点は大きなリスクです。
一方、ガスコンロであれば停電中でも使用できるため、災害時の調理手段として有効です。
デメリット5:初期投資が高い
本体価格および工事費用を含めると、ガスコンロの交換よりも初期投資が高くなります。補助金を活用しても、最終的には数十万円の費用が必要になる場合が多いです。
デメリット6:電磁波に関する懸念
IHクッキングヒーターの電磁波に対して、健康面での懸念を持つ方もいます。ただし、国内で販売されているIHは、国の電磁波基準をクリアしており、一般的な使用では問題ないとされています。
ガスコンロからIH転換時の後悔を防ぐチェックリスト
IH転換を決める前に、以下のポイントを確認してください。
1. 調理スタイルの確認
- 中華料理や本格的な炒め物をよく作るか
- 鍋振り調理が必要な料理が多いか
- 複数のヒーターを同時に使う調理が多いか
→ 上記に「はい」が多ければ、IHの制限により調理が不便になる可能性があります
2. 調理器具の確認
- 現在使っている鍋やフライパンの素材を確認(アルミ製・銅製は全て非対応)
- IH対応調理器具への買い替え予算を確認
3. 電源・配線の状況確認
- キッチンに200V電源が既にあるか
- 電気容量(アンペア数)が十分か
→ 電源工事が必要になると、費用が大幅に増加します
4. 自治体の補助金制度確認
- お住まいの市区町村に補助金制度があるか
- 補助金の対象条件に該当しているか
- 申請に必要な書類や期限は何か
→ 補助金の有無で、最終的な負担額が大きく変わります
5. リフォーム業者の選定
- 過去のIH導入実績が豊富か
- 自治体補助金の申請をサポートしてくれるか
- アフターサービス体制は充実しているか
→ 信頼できる業者を選ぶことで、工事品質と保証が確保されます
ガスコンロからIH転換:東京ガスの機器交換がベストチョイス
ガスコンロからIHへの転換には、多くのメリットがある一方で、調理方法の工夫、調理器具の買い替え、初期投資の負担など、考慮すべき点も多いです。
しかし、転換を決めた場合、施工品質と長期的なサポートを重視することが何より重要です。
東京ガスの機器交換を選ぶメリット:
- 東証プライム上場企業による信頼性:10年後も確実に営業していることが保証される
- 認定施工会社による高品質工事:施工資格保有が標準要件として組織的に担保される
- 自治体補助金申請のサポート:複雑な補助金申請手続きを代わりにサポート
- 長期的なアフターサービス:トラブル時の対応が迅速で、保証も充実
- Web専用サービスによる低価格:ネット業者並みの競争力のある価格設定
IH転換を検討している方は、まずお住まいの自治体の補助金制度を確認し、その上で、東京ガスの機器交換サービスに相談することをお勧めします。
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