【不動産投資】RC造・鉄筋コンクリートマンション投資の銀行比較

RC造とは何か?不動産投資における重要な建築形式

RC造とは「鉄筋コンクリート造」のことを指し、鉄の骨組み(鉄筋)をコンクリートで覆った構造のことです。不動産投資の世界では、木造アパートよりもRC造マンションの方が、銀行融資を受けやすいとされています。
その理由は、RC造の耐久性と長い法定耐用年数にあります。RC造の法定耐用年数は47年と、木造の22年と比べて約2倍長いのです。この長い耐用年数が、銀行の融資判断において大きなメリットになります。

RC造がなぜ銀行融資に有利なのか

法定耐用年数の長さ

融資期間は「法定耐用年数から築年数を引いた残りの年数」を目安にする、とよく言われます。ただし、その計算式を公表している銀行はほとんどなく、扱いは銀行ごとに違います(たとえばオリックス銀行の公表条件は、構造を問わず借入期間1年以上35年以下です)。一般には、耐用年数が長いRC造のほうが長い融資期間を組みやすい、という程度に考えてください。
融資期間が長いと、毎月の返済額が小さくなります。これは、キャッシュフロー(手残り)が改善され、投資の安定性が高まることを意味します。
例えば、3,000万円を金利3.0%(元利均等返済)で借りた場合:
  • 融資期間22年:毎月返済額は約15万5,000円
  • 融資期間35年:毎月返済額は約11万5,000円
この月4万円の違いが、空室時の生活への影響に大きく関わります。

担保評価が高い

RC造は耐久性に優れており、長年にわたって建物の価値が落ちにくいとされています。特に、都心部・駅近のRC造マンションは、資産価値が落ちにくい傾向があり、銀行から高い担保評価を受けやすいとされます。
担保評価が高いと、融資額も増える可能性があります。同じ年収でも、木造アパートよりもRC造マンションの方が、より大きな融資を受けられる可能性があるということです。

入居者確保の安定性

RC造マンションは、耐久性と防音性に優れているため、一般的に入居者から人気が高い傾向にあります。これにより、空室率が低く、安定した家賃収入が期待できると銀行から判断され、融資の判断材料になります。

RC造とS造(鉄骨造)の違い

不動産投資の世界では「RC造」と「S造」(鉄骨造)という言葉がよく使われます。
RC造は、鉄筋をコンクリートで囲む構造なのに対し、S造は鉄骨(H形鋼など)で骨組みをつくる構造です。
住宅用のS造の法定耐用年数は、骨格材の肉厚が4mmを超える重量鉄骨で34年、3mmを超え4mm以下で27年、3mm以下で19年と、RC造の47年より短くなります。このため、銀行の融資期間も短くなる傾向があり、融資条件はRC造よりもやや劣ります。

RC造物件の注意点:耐用年数超過時の融資制限

RC造が融資に有利という話を聞くと、どの物件でもいいと考えてしまう方がいますが、ここに注意点があります。

耐用年数を超えた物件への融資が極めて難しい

RC造の法定耐用年数は47年ですが、この期限を超えてしまった物件は、融資を受けるのが極めて難しくなります。例えば、築50年以上のRC造マンションになると、融資に応じる金融機関はかなり限られます。
また、築40年を超えるような物件の場合でも、融資を受けられる金融機関がかなり限定されてしまいます。

耐用年数が残りわずかな物件での融資条件の悪化

築35年以上のRC造マンションでも、銀行は以下のような厳しい条件を求めることがあります:
  • 頭金の増額要求(例:物件価格の30%以上)
  • 融資期間の短縮(例:15年以下)
  • 金利の上乗せ
このため、表面利回りが高そうに見える築古RC造物件でも、融資条件が悪化することで、実質利回りが大きく低下する可能性があります。

RC造マンション購入時の長期収支シミュレーションの重要性

RC造マンションは確かに融資に有利ですが、だからといって「どのRC造物件でもいい」わけではありません。
特に、築30年以上のRC造物件を購入する場合は、以下を必ず確認してください:
  1. 融資期間がいくらまで可能か:残りの耐用年数と融資期間の関係を確認する
  1. 金利がいくらか:築古物件は金利が高くなる傾向があり、このため毎月の返済額が大きく増加する可能性がある
  1. 大規模修繕が必要になる時期:築30年を超えると、給排水管の更新や外壁・屋上防水の改修などの大規模修繕が必要になる。これには数百万円の費用がかかることもある
しなちくが開発した「長期収支シミュレーター」は、家賃収入から返済額、修繕費、税金をすべて織り込んで、実際に利益が残るか数字で確認できます。特に築古のRC造物件を検討している場合、このツールは必須です。

RC造マンション融資に積極的な主要銀行

メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)

メガバンクは融資条件が有利といわれますが、投資用ローンの金利を公式サイトに載せていないことが多く、条件は窓口での照会になります。ただし審査のハードルは最も高く、高年収のサラリーマンや士業、豊富な実績を持つ資産家が主なターゲットです。

オリックス銀行

オリックス銀行の不動産投資ローンは、借入金額2,000万円以上2億円以下・借入期間1年以上35年以下で、対象は原則として首都圏・近畿圏・名古屋市・福岡市の居住用不動産です。マンションは専有面積40㎡以上が条件で、金利は変動金利型(短期プライムレート基準)の年2.675%〜4.675%です(2026年10月1日現在・公式の商品概要。金利は毎月見直されます)。なお「manabu不動産投資」はオリックス銀行が運営する情報サイトの名前で、ローン商品の名前ではありません。

地方銀行

地方銀行は、地元の不動産投資に積極的であり、メガバンクよりも融資条件が緩やかなことが多いです。金利はやや高めになることもありますが、融資審査の時間が短く、個別事情への対応も柔軟です。

信用金庫・信用組合

信用金庫や信用組合も、RC造マンション投資に対応しており、地域経済への貢献という観点から、地元のRC造物件には積極的な融資を行うことが多いです。

新築RC造マンションと中古RC造マンションの融資比較

不動産投資をする際、「新築か中古か」という選択肢があります。RC造マンションの場合、銀行の融資態度にはどう違いがあるのでしょうか。

新築RC造マンション

新築RC造マンションは、一般に融資が通りやすい物件とされています。
ただし、新築物件は価格が高く、また購入時の諸費用(不動産取得税、登録免許税など)も高額になります。さらに、新築の価格には販売経費や売主の利益(いわゆる「新築プレミアム」)が含まれているため、買った直後に売ろうとすると、同じ条件の中古の相場まで下がるのが普通です。

中古RC造マンション

中古RC造マンションは、新築よりも価格が低く、既に賃貸市場で実績がある物件です。融資は新築よりも若干厳しくなることもありますが、それでも木造アパートよりは有利です。
融資の基準は金融機関ごとに違い、公表もされていませんが、一般には次のような物件のほうが評価されやすいとされます:
  • 築年数が20年以内(できれば15年以内)
  • 駅から徒歩10分以内
  • 周辺に競合物件が少ない
  • 過去の家賃の下落率が小さい

不動産投資を考えている人向けサービス一覧

まず数字を確認「しなちく長期収支シミュレーター」

不動産投資で失敗しないための第一歩は、購入前に「出口までの収支」を数字で確認することです。しなちく(当ブログ運営者)が自ら開発した長期収支シミュレーターは、家賃収入・ローン返済・管理費・修繕費・税金をすべて織り込んで、売却時点までのキャッシュフローを可視化できます。物件購入を検討している方は、買う前に一度数字を入れてみてください。

資産形成の全体像を学ぶ「お金のみらいマップ」

不動産投資だけでなく、資産形成全体の戦略を俯瞰できる「お金のみらいマップ」は、自分のお金の現在地と将来の目標を整理したい方に役立ちます。投資を始める前にお金の流れを体系的に理解しておくと、不動産投資の位置づけが明確になります。

本気で学ぶなら「不動産投資スクール(ファイナンシャルアカデミー)」

ファイナンシャルアカデミー(累計受講生数80万人超・2025年、同社の会社概要)の不動産投資スクールは、物件選びから融資・管理・出口戦略まで体系的に学べる講座です。体験セミナーは無料で参加でき、まず雰囲気を確かめてから判断できます。

お金の基礎から学ぶ「お金の教養講座(ファイナンシャルアカデミー)」

不動産投資の前に「そもそもお金のことをちゃんと理解したい」という方には、ファイナンシャルアカデミーのお金の教養講座がおすすめです。

投資を横断的に学ぶ「株式投資・FXスクール(ファイナンシャルアカデミー)」

不動産だけでなく株式・FXも含めた分散投資を考えている方には、ファイナンシャルアカデミーの株式投資スクール・外貨投資FXスクールも選択肢に入ります。

頭金を作る副業(男性向け)「ポケットリサーチ」

不動産投資には自己資金が必要です。まず頭金を積み上げたい男性には、隙間時間にアンケート・商品モニターで収入を得られる「ポケットリサーチ」がおすすめです。

頭金を作る副業(女性向け)「ヴィーナスウォーカー」

女性には、飲食店や商業施設などでのモニター調査で収入を得られる「ヴィーナスウォーカー」がおすすめです。