給湯器をプロパンガスから都市ガスに変更する費用は?手順・注意点を徹底解説
この記事を読むと分かること
- プロパンガスから都市ガスへの変更にかかる費用の全体像(引き込み工事〜給湯器交換まで)
- 変更費用を回収できる年数の目安と、本当にお得かどうかの判断基準
- 賃貸や設備貸与契約に潜む「変更できない落とし穴」と安全な業者の選び方
プロパンガス料金の高さにうんざりして「都市ガスに変えたい!」と思ったことはありませんか?実際、プロパンガスは都市ガスに比べて料金が1.5〜2倍ほど高く、毎月の光熱費が家計の悩みの種になっている家庭も少なくありません。
しかし、いざ「切り替えよう」と調べ始めると、引き込み工事費・給湯器交換費・機器変換費と次々に費用が出てきて、「これって本当にお得なの?」と戸惑う方が少なくありません。
この記事では、プロパンガスから都市ガスへの変更に必要な費用の全体像、工事の手順、そして多くの記事が触れない「設備貸与契約の落とし穴」や「業者選びのリスク」まで、しなちくが徹底的に解説します。
プロパンガスから都市ガスに変えると年間いくら節約できるか
まず「そもそも変更する価値があるのか」を知るために、料金差を確認しましょう。一般的な4人家族の月平均ガス使用量は約15〜20㎥程度です。東京都での比較試算を見てみましょう。
| ガス種別 | 基本料金(目安) | 単価(目安) | 月額(15㎥) |
|---|---|---|---|
| 都市ガス | 約750円 | 約150円/㎥ | 約3,000円 |
| プロパンガス | 約1,800円 | 約500円/㎥ | 約9,300円 |
差額は月約6,000〜7,000円、年間で約72,000〜84,000円にもなります。プロパンガス料金消費者協会の調査によると、都市ガスへの切り替えによる節約額は年間平均で40,000〜50,000円程度に及ぶケースが多いとされています。
「プロパンガス料金はぼったくられてる事が多いから注意やで。大家に色々な特典をつけた分、入居者に負担させるというカラクリ。」
— Xより(@freelife_blog 氏)
このようなコメントがXでも多く見られるほど、プロパンガスの割高感を感じているユーザーは多いです。しかし「料金が高い」という事実だけで即切り替えを決断してしまうのは少し早いです。変更には相応の費用と手間がかかるため、しっかりと費用を把握した上で判断する必要があります。
プロパンガスから都市ガスへの変更にかかる費用の全体像
「都市ガスに変えたい」と思ってガス会社に問い合わせると、必ず出てくるのが「工事費用の見積もり」です。ここで多くの方が思いのほか高い金額を提示されて驚きます。変更に必要な費用は大きく3つに分けられます。
①都市ガス引き込み工事費(10〜15万円が目安)
自宅まで都市ガスの配管を引き込む工事費用です。すでに近くに本管が通っている場合は比較的安く済みますが、本管がない場合は延長工事が必要になります。前面道路にガス本管がある場合は約10〜15万円、本管の延長が必要な場合は1メートルあたり約1万円追加で、場合によっては100万円を超えることもあります。東京ガスが提示している標準モデルでは149,700円(税込)とされており、これがひとつの目安になります。
②ガス機器の変換・交換費用(1〜25万円)
プロパンガス(LPガス)と都市ガスは発熱量が異なるため、ガス機器をそのまま使うことはできません。誤って使用すると、燃焼不良や爆発、一酸化炭素中毒などのリスクがあります。選択肢は2つです。
A. 部品交換(バーナーノズル等の変換)
ガスコンロで約10,000円、給湯器で約30,000円が目安です。ただし、製造から年数が経過した機器は部品の販売が終了していることがあり、その場合は新品への交換が必要になります。
B. ガス機器の新規購入
ガスコンロで約10万円前後、給湯器で約15〜25万円が一般的な相場です。給湯器は設置工事費込みで20〜30万円程度かかります。
③プロパンガスの解約費用(0〜数万円)
プロパンガスを解約する際に注意しなければならないのが、設備貸与契約の有無です。場合によっては違約金が発生します(詳細は後ほど解説)。
費用の合計目安
最低ケース(本管がすぐそば、部品交換で済む場合)は約13〜18万円、標準的なケース(引き込み工事+給湯器交換)は25〜45万円、最大ケース(本管延長が必要な場合)は100万円以上となります。一般的な一戸建て住宅では総額で25〜45万円程度が目安です。
費用の元が取れるまでの期間を計算しよう
年間の節約額と工事費用が分かったら、次に「何年で元が取れるか」を計算してみましょう。これが本当にお得かどうかの判断基準になります。
計算例として、工事費・機器交換費の合計が35万円(標準的なケース)、年間の節約額が7万円(月6,000円の差額 × 12ヶ月)の場合、元を取るまでの年数は35万円 ÷ 7万円 = 約5年となります。住む期間が5年以下の場合は損になります。
あなたも「早く切り替えたい」と思っているかもしれませんが、そもそもプロパンガスの割高感は業者選びに起因している場合も多いです。
「都市ガスとプロパンガスで比べるとプロパンガスの方が平均1.5-2倍程度高い。でも本当は都市ガスとさほど変わらん価格になるで。高い理由はぼったくりのガス会社を使ってるからや。まずは自分のプロパンガス料金が高いか相場を知ることからやで」
— Xより(@freelife_blog 氏)
都市ガスへの切り替えという大工事をする前に、まず現在のプロパンガス会社の料金が適正かどうかを確認することも有効な選択肢です。
プロパンガスから都市ガスへの変更手順
変更を決めたら、以下の手順で進めましょう。
ステップ1:都市ガスの供給エリアを確認する
まずはお住まいの地域が都市ガスの供給エリアに含まれているかを確認します。東京・神奈川・埼玉・千葉などの都市部では東京ガスがエリアをカバーしており、公式サイトから住所で確認できます。地方では対応エリアが限られている場合もあるため、最初のステップとして必ず確認が必要です。
ステップ2:都市ガス会社に見積もりを依頼する
エリア確認ができたら、都市ガス会社に引き込み工事の見積もりを依頼します。前面道路の状況によって費用が大きく変わるため、複数社から見積もりを取ることが重要です。
ステップ3:プロパンガスの解約手続きを行う
都市ガスへの切り替えが決まったら、現在のプロパンガス会社に解約を申し出ます。ここで設備貸与契約が問題になることがあります。解約違約金が発生する場合は、その金額も含めて費用対効果を再計算しましょう。
ステップ4:都市ガス引き込み工事を実施する
工事の申し込みから実際にガスが開通するまで、通常1〜2ヶ月程度かかります。工事中はガスが使えない期間が生じるため、余裕をもったスケジュールを組みましょう。
ステップ5:ガス機器の変換・交換
引き込み工事完了後、プロパンガス用の機器を都市ガス用に変換または交換します。給湯器の交換は専門業者に依頼する必要があり、作業時間は通常2〜4時間程度です。
賃貸住宅では原則「変更不可」
残念ながら、賃貸住宅に住んでいる場合、自分の判断でガスの種別を変更することはできません。ガス設備は建物の所有者(大家さん)の資産であるためです。変更には大家さんまたは管理会社の許可が必要で、さらに大家さんとプロパンガス会社の間に契約が結ばれている場合は、その契約が終了するまで変更できません。
「賃貸物件のプロパンガス料金が高いと感じた場合は、まず管理会社や大家に相談してみることが有効です。特定の条件下では、ガス会社の変更や値下げ交渉に応じてもらえるケースもあります。」
— Yahoo!知恵袋より
もし賃貸でガス代の高さに悩んでいるなら、現在のプロパンガス会社に対して適正価格への値下げ交渉を行うか、次の引っ越しの際に「都市ガス物件」を選ぶことが現実的な対策になります。
見落としがちな「設備貸与契約」の落とし穴
プロパンガスから都市ガスへの変更を難しくしている要因のひとつが、プロパンガス業者との間に結ばれた設備貸与契約です。
設備貸与契約とは?
プロパンガス業者の多くは、給湯器やガスコンロなどの設備を「無料」や「格安」で提供しています。しかしその実態は、長期間のガス供給契約とセットになっており、一戸建ての場合は10年、集合住宅の場合は15年の縛りが設けられているのが一般的です。このような契約を「設備貸与契約」または「無償貸与契約」と呼びます。
解約すると違約金が発生する
設備貸与契約の期間中に解約しようとすると、残存期間に応じた違約金が発生します。金額はケースによって異なりますが、数万円〜数十万円になることも珍しくありません。また、貸し出されていた機器(給湯器・コンロなど)の返却や原状回復を求められる場合もあります。
「無料で給湯器を設置してもらった」「設備をサービスしてもらった」という覚えがある方は、まず現在のプロパンガス業者に連絡し、契約内容と解約条件を確認することをおすすめします。
給湯器交換業者の選び方:ここを間違えると大損する
都市ガスへの変更にともなって給湯器の交換が必要になった場合、業者選びは非常に重要です。費用の大きさもさることながら、工事の質が給湯器の寿命やトラブルリスクに直結するからです。
必ず確認すべき資格
① 簡易内管施工士
ガス配管の変更・延長工事に必要な資格です。この資格を持っていない業者がガス配管工事を行うと、ガス漏れや爆発事故のリスクがあります。
② 指定給水装置工事事業者
給湯器の接続には水道工事も伴うことが多く、この場合は自治体に指定された指定給水装置工事事業者でなければ工事できません。「資格はあります」と言われても、具体的な資格名を言えない業者には注意が必要です。
「10年保証」の実態を知ろう
給湯器交換業者の多くが「10年保証」を大きく打ち出しています。しかしその実態は、多くの方が想像するほど頼れるものではありません。
給湯器が実際に壊れやすくなるのは設置後12〜13年以降であり、10年保証が切れた頃に初めて問題が起きやすくなります。また、製造終了から約10年で部品供給が終わるため、保証期間内でも修理できないケースがあります。施工不良は設置後数週間〜数ヶ月以内に発覚するのが通常で、10年後に証明することはほぼ不可能です。さらに小規模業者が10年後も存続している保証はどこにもなく、会社が消えれば保証も消えます。
「10年保証」は実質的なマーケティング・ツールであり、過信は禁物です。それよりも、長期にわたって事業を続けられる信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。
関東圏では東京ガスの機器交換が最有力
関東圏(東京ガス供給エリア)の場合、「東京ガスの機器交換」が最有力の選択肢です。東証プライム上場の東京ガスが運営しており、Web専用の割安な価格設定に加え、東京ガスの厳しい審査をパスした認定業者のみが工事を担当します。資格・安心感・サポート体制のすべてにおいて最高水準です。
関東圏以外の方には、東証グロース上場の「交換できるくん」(株式会社交換できるくん)が安心な選択肢として挙げられます。見積もり後の追加費用が発生しない明朗会計が特徴で、全国対応しています。
よくある質問
Q. 都市ガスのエリア外だったらどうすればいい?
都市ガスの供給エリア外の場合、プロパンガスから都市ガスへの切り替えは原則として不可能です。この場合の選択肢としては、現在のプロパンガス業者と料金交渉を行う、別のプロパンガス業者に乗り換えて料金を下げる、エコキュート(電気式給湯器)に切り替えてガスを不使用にする、などが考えられます。
Q. 給湯器の種類はどう選べばいいか?
都市ガス用の給湯器には、一般的なガス給湯器のほか、エコジョーズ(高効率型)があります。エコジョーズは排熱を再利用して効率を高めたタイプで、通常のガス給湯器よりガス使用量(光熱費)を約13〜15%削減できるとされています。初期費用はエコジョーズのほうが高め(プラス3〜5万円程度)ですが、長期的にはコスト面でも有利になることが多いです。
Q. 変更後すぐにガスが使えるようになるか?
引き込み工事の完了から給湯器の設置まで、すべてがスムーズに進んでも1〜2ヶ月程度かかるのが一般的です。工事中はガスが使えない日が生じるため、カセットコンロや電気ケトルなどで対応する準備をしておくと良いでしょう。
Q. プロパンガス用の給湯器を都市ガス用に変換できる?
比較的新しい機器であれば、バーナーノズル等の部品交換によって対応できる場合があります(費用の目安:約3万円)。ただし、製造から一定年数が経過した機器では部品が手に入らないことも多く、その場合は新規交換が必要です。業者に機種名・型番を伝えて確認してもらいましょう。
まとめ:変更前に費用回収期間を必ず計算しよう
プロパンガスから都市ガスへの変更は、長期的に住み続ける予定の持ち家住まいであれば、大きな節約効果が期待できる選択肢です。しかし、変更にかかる費用は25〜45万円(場合によっては100万円以上)にのぼります。
切り替えを決める前に必ず確認すべきことは、都市ガスの供給エリア内かどうか、現在のプロパンガス契約に設備貸与契約が含まれているかと解約金の額、引き込み工事費の見積もりを複数社から取ること、年間節約額から費用の回収期間(年数)を計算して住み続ける期間と比較すること、そして給湯器交換が必要な場合は資格保有・長期信頼性の高い業者を選ぶことです。
「都市ガスに変えれば安くなる」という単純な話ではありません。費用と期間の計算をしっかり行った上で、賢い判断をしてください。給湯器の交換が必要になった場合は、下記のサービス一覧を参考に、信頼できる業者を選んでください。
給湯器交換おすすめサービス一覧
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