横浜銀行の不動産投資ローン(アパートローン)融資条件を徹底解説|積算評価・金利・審査のポイント
この記事を読むと分かること
- 横浜銀行のアパートローンを利用できるのは「お借入時の年齢が満18歳以上」で「当行所定の審査基準を満たす方」。借入金額は3億円以内です
- 借入期間の上限は年収ではなく建物の構造と劣化対策等級で決まり、木造は等級なしで20年、等級3なら35年です
- 金利は公式サイトに載っておらず、変動金利は年2回(4月1日・10月1日)見直されます
横浜銀行の不動産投資ローン(アパートローン)の概要
横浜銀行は神奈川県を地盤とする地方銀行で、賃貸住宅向けに「アパートローン(一般口)」を扱っています。商品の条件は、横浜銀行の公式サイトにある商品概要説明書で公表されています。
この記事では、その商品概要説明書(2025年10月1日現在適用中・2026年10月に確認)に書かれている内容を中心に、利用できる人・借入期間・金利・費用を順に整理します。審査の基準そのものは公表されていないので、そこは「公表されていない」と書き分けます。
横浜銀行のアパートローンを利用できる人と使いみち
商品概要説明書に書かれている「ご利用になれる方」の条件は、次の2つだけです。
- お借入時の年齢が満18歳以上の方
- 当行所定の審査基準を満たす方
申込者の住所や物件の所在地についての条件は、商品概要説明書には書かれていません。ただし、後で説明する「最長40年」の特例は、神奈川県内または東京都内の新築賃貸アパートに限られています。営業エリアから離れた物件が対象になるかどうかは、融資窓口で確認してください。
お使いみちは次のとおりです。
- 居住用賃貸住宅の新築・購入資金、増改築・補修・改装資金、ならびに賃貸住宅を建てるための土地購入資金
- 既存賃貸住宅に係る、他金融機関の借入金の借り換え資金
- 上記のお借り入れと同時に必要となる諸費用など
土地の購入資金が使いみちに明記されているので、土地から買ってアパートを建てる計画でも相談できます。借入金額は3億円以内かつ必要資金の範囲内で、3億円を超える場合は窓口で相談する形です。
審査で見られる「積算評価」と「収益還元法」
横浜銀行は、物件をどう評価するかを公表していません。ここでは、不動産投資ローンで一般に使われる2つの評価方法を説明します。
- 積算評価:土地は路線価などの公的な価格、建物は同じ建物を建て直したときの費用(再調達価格)から経過年数分を差し引いて、物件の価値を出す方法
- 収益還元法:将来の家賃収入から物件の価値を逆算する方法
積算評価と購入価格の差は自己資金になる
借入金額は「必要資金の範囲内」で、物件の評価額が購入価格を下回れば、その差額は自己資金で埋めることになります。地価の高い都心部では、市場で取引される価格が積算評価を上回りやすく、自己資金が多めに必要になる傾向があります。
申し込む前に、土地の路線価(円/㎡)×面積と、建物の再調達価格×延床面積から積算評価をざっくり出しておくと、自己資金がどのくらい要るかの見当がつきます。
横浜銀行の借入期間:構造と劣化対策等級で上限が決まる
借入期間の上限は、年収や属性ではなく建物の構造と劣化対策等級で決まります。商品概要説明書の新築物件の上限は次のとおりです。
| 構造 | 借入期間の上限 |
|---|---|
| 鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造 | 35年以内 |
| 鉄骨造・軽量鉄骨造(劣化対策等級2以上) | 35年以内 |
| 鉄骨造・軽量鉄骨造(劣化対策等級なし) | 30年以内 |
| 木造(劣化対策等級3) | 35年以内 |
| 木造(劣化対策等級2) | 30年以内 |
| 木造(劣化対策等級なし) | 20年以内 |
劣化対策等級は住宅性能表示制度の区分で、建物の設計の段階で決まります。同じ木造でも、等級なしなら20年、等級3なら35年で、15年の差があります。新築アパートを計画するなら、設計の時点で等級を取るかどうかを決めておくことが返済計画に直結します。
最長40年の特例もあります。神奈川県内または東京都内で、ZEH・LCCM・東京ゼロエミ住宅・長期優良住宅のいずれかの認定基準を満たした新築賃貸アパートの建築資金なら、最長40年で申し込めます。
中古物件は「新築物件の場合の融資期間-築後経過年数」以内です。たとえば築10年の鉄筋コンクリート造なら、35年-10年で25年以内が上限になります。築年数が進むほど借入期間が短くなり、毎月の返済額が増えてキャッシュフローを圧迫する点に注意してください。
横浜銀行の金利条件
金利の種類は変動金利型で、固定金利指定型(2年・3年・5年・10年・15年・20年)も選べます。変動金利の基準となる金利は「短期プライムレート連動長期貸出標準金利」です。
実際に適用される金利の水準は、公式サイトに載っていません。属性や物件によって個別に決まるため、融資窓口で確認する必要があります。
変動金利は年2回(4月1日・10月1日)見直され、7月・1月の約定返済分から反映されます。なお、固定金利指定型の15年・20年は取扱総額に限りがあり、申込受付を取りやめる場合があると公表されています。
金利上昇の影響
日銀の政策金利が上がると、それに連動して短期プライムレートが上がり、変動金利のアパートローンは毎月の返済額が増えます。家賃収入から返済を差し引いた手取りが圧迫されるので、借りる前に「金利が1%上がったら手取りがいくら減るか」を計算しておくことをおすすめします。
横浜銀行のアパートローンでかかる費用
商品概要説明書に載っている主な費用は次のとおりです(2025年10月1日現在適用中)。
| 項目 | 金額・内容 |
|---|---|
| 取扱手数料 | 110,000円(購入資金の場合は121,000円) |
| 条件変更手数料 | 33,000円 |
| 全額繰上返済の手数料 | 3年以内3,300円・3年超5年以内2,200円・5年超7年以内1,100円・7年超は無料 |
| 団体信用生命保険 | 地銀協一般団信。保険料は当行が負担 |
| 保証人 | 1名以上の保証人が必要となる場合があります |
抵当権の設定費用は借りる側の負担です。また、必要な自己資金(頭金)の割合は公表されていないので、物件の評価額と購入価格の差を見て窓口で確認します。
横浜銀行のアパートローンが向いている人
公表されている条件から見ると、横浜銀行が選択肢になりやすいのは次のような人です。
ケース1:神奈川・東京で新築アパートを建てる人
ZEH・LCCM・東京ゼロエミ住宅・長期優良住宅の認定基準を満たす新築なら、最長40年で申し込めます。借入期間が長いほど毎月の返済額は下がります。
ケース2:木造で劣化対策等級を取る新築を計画している人
木造でも等級3なら35年、等級2なら30年まで借りられます。等級なしの20年と比べると、返済計画の自由度が大きく変わります。
ケース3:土地から買ってアパートを建てる人
賃貸住宅を建てるための土地購入資金が、お使いみちに明記されています。
横浜銀行の審査で注意すべきポイント
必要書類は窓口で確認して早めにそろえる
必要書類は当行所定のものなので、申し込む前に窓口で確認します。一般的には、本人確認書類、収入を示す書類(源泉徴収票や確定申告書)、金融資産を示す書類(通帳や証券口座の残高)、物件の資料(登記事項証明書・図面・家賃の一覧など)を求められます。早めにそろえておくと、審査が滞りにくくなります。
融資期間を延ばすなら設計の段階で等級を決める
新築の場合、劣化対策等級を取るかどうかで借入期間の上限が変わります。建ててから等級を取り直すことはできないので、設計を依頼する段階で決めておきます。
三井住友銀行のアパートローンとの違い
公式サイトで条件を公表している三井住友銀行と比べると、次の点が違います(いずれも各行の公式サイトで2026年9〜10月に確認)。
| 項目 | 横浜銀行 | 三井住友銀行 |
|---|---|---|
| 変動金利の見直し | 年2回(4月1日・10月1日) | 毎月1日 |
| 団信の保険料 | 当行が負担 | 金利に年0.3%上乗せ |
| 土地購入資金 | お使いみちに明記 | 明記なし |
同じ「アパートローン」でも、金利の見直し頻度や団信の負担の仕方が違います。複数の銀行に相談するときは、金利だけでなくこうした条件も並べて比べてください。
不動産投資融資を受ける前に準備すべきこと
長期収支シミュレーションを必ず行う
融資を申し込む前に、家賃収入・ローン返済・管理費・修繕費・税金・空室を織り込んだ長期の収支を計算しておきましょう。返済計画を数字で説明できると、審査の場でも話がしやすくなります。
しなちくが開発した長期収支シミュレーターでは、売却までのキャッシュフローを確認できます。物件購入を検討している方は、買う前に一度数字を入れてみてください。
まず不動産投資の基礎知識を学ぶ
融資条件や積算評価を理解するためにも、まず不動産投資の基礎知識を正しく学んでおくことが大前提です。物件を決めてから融資を考える順序だと、借入期間や自己資金の条件が合わずに計画が崩れることがあります。
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まとめ:横浜銀行のアパートローンは「建物の仕様」で借入期間が決まる
横浜銀行のアパートローン(一般口)は、満18歳以上で所定の審査基準を満たせば申し込める商品で、借入金額は3億円以内です。借入期間の上限は構造と劣化対策等級で決まり、神奈川・東京の認定基準を満たす新築なら最長40年まで延びます。
金利の水準と審査の基準は公表されていないので、窓口で確認することになります。申し込む前に、積算評価の目安と長期の収支を自分で計算しておくと、必要な自己資金と返済計画が見えてきます。
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