ハーマンとリンナイはどっち?掃除の楽さか自動調理かで決まる

この記事を読むと分かること
  • ハーマン(ノーリツの子会社)とリンナイのブランドの位置づけ・機能・清掃性の違いを明確に把握できる
  • 掃除のしやすさを重視するならハーマン、自動調理を充実させたいならリンナイという選び方の基準がわかる
  • ガスコンロ交換の業者選びで注意すべきポイントと、東京ガスが安心な理由がわかる

ハーマンとリンナイはどんなメーカー?基本情報を整理

コンロの買い替えを検討しているとき、「ハーマン」と「リンナイ」の名前を目にする方は多いでしょう。「名前は知っているけど、具体的に何が違うのかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハーマンとリンナイをメーカー特徴・機能・口コミの観点から徹底比較し、どちらがどんな人に向いているかを解説します。また、交換業者選びの注意点も後半で解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

リンナイとは?

リンナイ株式会社は、愛知県名古屋市に本社をおくガス機器の大手メーカーです。給湯器、コンロ、炊飯器などのガス機器を中心に広い製品ラインナップを展開しています。
リンナイのビルトインガスコンロは機能面で非常に充実しており、ハイグレードの「デリシア」からミドルグレードの「リッセ」、エントリーの「マイトーン」まで、しっかりしたグレード展開がされています。デリシア・グリレ・リッセは、レシピアプリ「+R RECIPE」(約750種類のレシピ)からコンロへ火加減と加熱時間を送れます(2026年9月6日時点・リンナイ公式より)。
カラーラインナップも多く、キッチンのデザインに合わせた選択ができます。

ハーマンとは?

株式会社ハーマンは、ガス給湯器大手の株式会社ノーリツの100%子会社です。ブランドとしての設立は1986年ですが、源流は1930年創業の陽栄製作所で、国産品第1号のガス器具を手がけた歴史があります。現在はノーリツブランドと技術を共有しており、ノーリツと共通の技術基盤の上にハーマン独自の機能を加えた製品を展開しています。
ハーマンの特徴は「清掃性の高さ」です。ピアットなどのガラストップには親水アクアコートを採用した機種があり、メーカーは「焦げやこびりついた汚れを水を垂らすことによって浮き上がらせる効果がある」と説明しています(2026年9月26日確認・ハーマン公式、ノーリツ・ハーマンの取扱説明書より)。
ラインナップはリンナイほど幅広くないものの、シンプルかつ機能的なモデルが揃っており、「余計な機能はいらない、使いやすさを重視したい」という方に向いています。

ハーマンとリンナイの機能・特徴を徹底比較

項目リンナイハーマン
会社リンナイ株式会社(名古屋市)ノーリツの100%子会社
メーカー特徴自動調理・アプリ連携・専用アクセサリー(ザ・ココット)清掃性・操作性・シンプルデザイン
天板清掃性イージークリーン(焦げつきを防ぐ)親水アクアコート(ピアットなど)
オートクックアプリ「+R RECIPE」のレシピ約750種類シンプルな自動調理
アプリ連携デリシア・グリレ・リッセなし
グリル機能スモークオフ(デリシア・リッセ・グリレ)・専用アクセサリー焼網グリルの無水両面焼
カラー展開豊富シンプル・限定的
安全機能感震停止・各種センサー感震停止・各種センサー

清掃性の比較

ハーマン側の掃除機能は、名前が付いています

「掃除が楽」というのは印象の話になりがちですが、ハーマンは具体的な機構として公表しています(2026年9月6日確認)。
  • ガラストップ(フラットエッジ):天板部の細部までフラットエッジ仕上げで、お手入れが簡単
  • バーナーリングカバー一体化ごとく:セラミックコーティングを施したバーナーキャップとの組み合わせでお手入れ性を追求
  • 着脱式サイドカバー:グリル庫内側面に設置し、取り外して洗える
  • 排気口落下物ガード:こちらも取り外して洗える
注目してほしいのは、汚れがたまる場所を「外せるようにしてある」点です。
グリル庫内の側面と排気口は、手が入りにくくて汚れが残りやすい部分です。
ここを取り外せるようにするというのは、拭きやすさとは別の発想です。
なおハーマンのグリルは焼網グリルの無水両面焼で、水を張る必要がなく、ひっくり返す手間もありません。

ハーマンとノーリツはグループ会社です

比較するときに知っておくと混乱しない点があります。
ハーマンはノーリツのグループ会社で、ハーマンの公式サイトにも
「グループ会社であるノーリツの商品情報にリンクします」という案内が複数置かれています。
「ファミ」のように、同じシリーズ名が両社のサイトに出てくるのはこのためです。
見積もりでメーカー名が違って見えても、型番が同じなら同じ商品です。
天板のコーティングでは、ハーマンの親水アクアコートが「焦げやこびりついた汚れを水を垂らすことによって浮き上がらせる」ものとして説明されています。水を垂らしてから拭き取る、という手順で使う機能です。
リンナイは、デリシアやマイトーン(プレミアムガラスコートタイプ)などに「トッププレートの温度上昇を抑えて焦げつきを防ぐ」イージークリーンを載せています(2026年9月13日確認・リンナイ公式より)。汚れを浮かせる(ハーマン)か、焦げつかせない(リンナイ)かで、発想が違います。
親水コーティングが何年もつのか、剥がれたらどうなるのかは ノーリツ「親水アクアコート」は剥がれる?寿命と他メーカーコーティングを徹底比較 で比べています。

自動調理・オートクック機能の比較

自動調理の幅はリンナイが広くなっています。
リンナイはデリシア・グリレ・リッセがレシピアプリ「+R RECIPE」に対応し、食のスペシャリストが監修した約750種類のレシピから選んで、火加減と加熱時間をコンロに送れます(2026年9月6日時点・リンナイ公式より)。
ハーマンにも炊飯や自動消火などの自動機能はありますが、プラスドゥ・ピアットの製品ページにスマホアプリとの連携は載っていません(2026年9月26日確認・ハーマン公式より)。「毎日いろいろな料理を自動で作りたい」という方にはリンナイの方が向いています。
自動調理を目当てにデリシアを選ぶ前に、使ってみて気になった点も確かめておくと安心です。リンナイ デリシアは後悔する?デメリット10個と対策・口コミ評価を正直に解説

グリル機能の比較

リンナイのデリシア・リッセ・グリレにはスモークオフが搭載されており、グリル調理のニオイや煙を専用バーナーで焼き切る仕組みです(リンナイ公式より)。
スモークオフにも弱点はあります。搭載シリーズと他社の同等機能は リンナイ スモークオフのデメリットとは?搭載シリーズと他社の同等機能を比較 にまとめています。
ハーマンのグリルは焼網グリルの無水両面焼で、水を張らずに両面を焼けます。掃除の面では、グリル庫内の着脱式サイドカバーと排気口落下物ガードを取り外して洗えるのが特徴です(前述)。

操作性・デザインの比較

ハーマンのピアットは、なめらかなフェイスデザインや点火ボタンと、多彩な色展開をうたっています(ハーマン公式より)。
リンナイはアプリ対応機種(デリシア・グリレ・リッセ)なら、スマホで選んだレシピの火加減をコンロに送れます。カラー展開も幅広く、キッチンのデザインに合わせて選べます。

使ってから分かる違い

カタログの機能表だけでは見えにくい、日々の使い勝手の差をまとめます。

ハーマンが選ばれる理由

ハーマンを選ぶ理由は、ほぼ天板とグリルの手入れの楽さに集約されます。親水アクアコートの天板と、取り外して洗えるグリル部品があるためです。

ハーマンで気をつけたいこと

逆に弱いのは接点の少なさです。リンナイやノーリツに比べて店頭や工務店での提案が少なく、選択肢に入る前に消えてしまうことがあります。比較するなら、自分から型番を指定して見積もりを取るのが確実です。
自動調理のメニュー数ではリンナイに及びません。「掃除の楽さを取るか、自動調理の幅を取るか」が、この2社を分ける一番大きな軸です。

リンナイで気をつけたいこと

ステンレスの五徳は熱で色が変わります。これは故障ではなく素材の性質なので、気になる人は黒い五徳の型番を選んでおくと目立ちません。
リンナイ側の注意点としては、スマホ連携がBluetooth接続なので、初回のペアリングと、スマホをコンロの近くに置く必要がある点が挙げられます。

ハーマンとリンナイ、どちらを選ぶべき?タイプ別おすすめ

ここまでの比較をふまえて、どちらのメーカーが向いているかをタイプ別にまとめます。

ハーマンをおすすめする人

ハーマンは「天板やグリルの掃除を極力楽にしたい方」に特に向いています。
次のような方にハーマンが合っています。
  • コンロ周りの掃除をできるだけ楽にしたい方
  • グリル庫内の部品を外して洗いたい方
  • シンプルで落ち着いたデザインのコンロが欲しい方
  • ノーリツと技術基盤が共通で、その上でハーマン独自の機能も欲しい方

リンナイをおすすめする人

リンナイは「自動調理を気軽に使いたい方」「豊富なカラー・デザインから選びたい方」「グリルを積極的に使いたい方」に特に向いています。
次のような方にリンナイが合っています。
  • アプリ連携や豊富なオートクックメニューで料理の幅を広げたい方
  • グリルの煙・ニオイを気にせず積極的に使いたい方(リッセのスモークオフ)
  • カラーデザインにこだわってキッチンをコーディネートしたい方
  • クックウェアなどリンナイ専用アクセサリーを活用したい方
ミドルグレードのリッセを検討している方は リンナイ リッセは後悔する?デメリット6つと対策・口コミ評価を正直に解説 で、買ってから気づきやすい点を確認できます。

価格で迷った場合

販売価格はメーカーよりも、店ごとの値引き率と工事費で変わります。交換時には同じ条件(サイズ・天板・グリル)で複数の見積もりを取り、工事費込みの総額で比較することをおすすめします。

ガスコンロ交換で失敗しない業者選びの注意点

コンロを選んだら、次に重要なのが「どこに交換を依頼するか」です。メーカー選びと同じかそれ以上に、業者選びを誤ると後悔するケースが多いのです。

資格は「ガス栓を動かすか」で確かめる

同じ位置のガス栓につなぎ替えるだけの交換なら、ガス栓の増設・位置替えのための資格「簡易内管施工士」は要りません。この資格が関わるのは、ガス栓を動かす工事が入るときです(日本ガス機器検査協会の資格案内より)。なお、簡易内管施工士は国家資格ではありません。
見積もりのときは資格名を並べて聞くより、「ガス栓を動かす工事が入るか」「入るなら、誰がどの資格で施工するか」の2つを確かめるのが確実です。

保証は年数より「何が対象か」で比べる

保証は年数の長さより、対象(本体・工事・部品代・出張費)と、修理の連絡をどこが受けるかで比べましょう。
メーカーが公表しているのは、設計上の標準使用期間(ノーリツは製造から10年)や、補修用部品の保有期間です。部品の保有期間は買った日ではなく、製造が打ち切られた日から数えます(各社公式より)。
交換業者を料金・保証・対応エリアで比べたい方は ガスコンロ交換業者おすすめ3選|料金・口コミで選ぶ失敗しない選び方 をご覧ください。

東京ガスの機器交換も候補に

東京ガスの機器交換のコンロ交換は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県のうち、公式に載っている市区町村が対応エリアです(2026年9月26日時点・東京ガス公式より)。お住まいの市区町村が入っているかは、公式の商品ページで確かめてください。
工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します。公式に載っている取り扱いメーカーはパロマ・リンナイ・ノーリツの3社で、ハーマンの名前はありません。ハーマンの機種を希望する場合は、見積もりの依頼時に型番を伝えて、扱えるかを確かめてください。

まとめ:ハーマンとリンナイ、結局どちらが向いている?

ハーマンとリンナイ、どちらを選ぶかは「何を最も重視するか」で決まります。
掃除のしやすさを最優先するならハーマン。親水アクアコートの天板と、取り外して洗えるグリル部品は、毎日の手入れを楽にするための工夫です。
自動調理・グリル充実・カラー展開を重視するならリンナイ。アプリ「+R RECIPE」の約750種類のレシピとスモークオフは、料理の幅を広げてくれます。
どちらを選んでも安全機能(感震停止・各種センサー)は標準搭載されており、安全面での差はほぼありません。日常的な煮炊き・炒め物だけなら、どちらを選んでも十分な満足を得られるでしょう。
最後に、メーカー選びと同じくらい大切なのが交換の依頼先です。ガス栓を動かす工事が入るかどうかと、保証の対象を確かめてから決めましょう。対応エリア内なら、東京ガスの機器交換も候補になります。

ガスコンロ交換おすすめサービス一覧

東京ガスの機器交換

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