交換できるくんの評判を公式の数字で確かめた|工事対応は8エリア限定、10年保証の対象外は約款に書いてあります
この記事を読むと分かること
- 工事対応エリアは8地区・市区町村単位で、全国対応ではないこと
- 施工体制が「雇用またはパートナー契約」であることの意味と、公開されている許認可
- 無料10年保証の対象範囲と、約款で対象外と決まっている症状
【重要】東京ガスの内窓は、見積もり依頼の受付が2026年9月30日までです
10月1日以降は新規の依頼を受け付けていません。正式な見積もりには現場調査が必要で、立ち会いの目安は10月15日までとされています。
10月1日以降に検討を始める方へ。他社で進める場合も、国の補助金「先進的窓リノベ2026事業」には2026年12月31日までの工事完了と申請手続きが必要です。まずその日程に間に合うかを業者に確かめてください。間に合わないなら、補助金なしで急ぐより、次年度の補助金の発表を待ってから動くほうが得になりやすいです。
(2026年9月27日に東京ガス公式で確認。想定を上回る申し込みがあった場合はこの目安より早く締め切られる可能性があり、次年度の補助金や受付の予定は同日時点で公表されていません。)
交換できるくんとはどんな会社か
交換できるくんは、株式会社交換できるくん(2020年2月にサンリフレホールディングスから改称)が運営する住宅設備交換サービスです。1998年にリフォーム・水道工事を行う店として創業し、2001年にサイトを開設。公式サイトによると現在は年間6万件の施工を行っており、2020年12月に東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)へ上場しています。給湯器・ガスコンロ・浴室乾燥機などをネット注文で交換できるサービスです。
最大の特徴は、「見積もり後の追加費用ゼロ」を掲げた明朗会計です。訪問見積もり不要で、送った写真をもとにオンラインで手続きが完結します。見積もりに含まれる「まるごとサービスパック」には、基本工事費・撤去費・出張費・運搬費・部材費・室内養生費・設置前清掃・使用説明・廃材運搬処分・諸経費・事務経費が入っています。
ただし、全国対応ではありません。工事ができるのは札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡の8地区だけで、公式サイトも「工事対応は地区限定のサービス」と明記しています。ここを勘違いしたまま商品を選ぶと、見積もりの段階で止まります。
この記事では、出所の分からない口コミではなく、交換できるくんが公式サイトと保証約款で公開している内容だけを使って、申し込む前に知っておきたい制約を整理します。数字と条件はすべて2026年9月6日に公式サイトで確認したものです。
申し込む前に知っておきたい3つの制約
交換できるくんが公式サイトと保証約款で公開している条件のうち、申し込んだあとで「聞いていなかった」となりやすいものを3つ挙げます。どれも公式が自分で書いていることなので、注文前に自分で確かめられます。
制約1:工事ができるのは8エリアだけで、しかも市区町村単位です
交換できるくんの工事対応エリアは、札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡の8地区です。公式サイトは「工事対応は地区限定のサービスとなっております」と明記しています。
都道府県単位ではなく市区町村単位で線が引かれているため、同じ県内でも対象外の地域があります。たとえば札幌市南区は定山渓・定山渓温泉・小金湯・豊滝・砥石山が対象外、栃木県は宇都宮市の国道293号以南、足利市と佐野市は北関東自動車道以南、といった具合です。
さらに、エリアによって取り扱っていない工事があります。札幌エリアは壁掛エアコン・天井エアコン・カップボード・エコキュート・内窓など、仙台エリアは壁掛エアコン・天井エアコン・カップボード・ディスポーザー・内窓などが対象外と書かれています(どちらの一覧にも給湯器は挙がっていませんが、「他一部の工事」という記載があるので断定はできません)。
公式サイトには郵便番号を入れて判定するフォームがあります。商品を選ぶ前に、まず郵便番号で確かめてください。エリア外だと、商品を決めたあとの見積もり段階で止まります。
制約2:見積もりはネット起点で、電話の受付は9時から18時です
交換できるくんは2001年から現地調査を行わず、送られてきた画像をもとに見積もりを出す方式です。見積もりの入口は商品ページのフォームで、商品が決まっていない場合は問い合わせ一覧のフォームから相談する流れになります。
電話が無いわけではありません。総合ダイヤル 0120-12-4353 と、給湯器・エコキュートの専用ダイヤル 0120-12-8864 があり、受付は9:00〜18:00で土日祝も営業しています。交換工事の対応時間も9:00〜18:00です。
つまり制約は「電話が無いこと」ではなく、夜間に窓口が開いていないことです。「今夜お湯が出ない」という状況で真っ先にかける先には向きません。急ぐなら、24時間受付を掲げている業者を並行して当たったほうが早いことがあります。
制約3:無料10年保証には、約款で決まった対象外があります
交換できるくんの「全品無料10年保証」は、販売する全商品と工事が対象で、保証料は無料、免責負担金の設定もなく、申し込み手続きも不要です。有料の延長保証を別に買わなくてよいという意味では、条件は強いほうです。
ただし約款で線が引かれています。
- 対象は2022年10月1日以降に見積もりを依頼した商品です。それより前に購入した機器は対象になりません
- 消耗品などは対象外です
- 工事保証は給排水工事・ガス配管工事・電気配線工事の「取り付け不良による不具合」が対象で、期間は10年間。内装工事オプションだけは3年です
- 約款は次の症状を工事保証の対象外と定めています。トイレ・食洗機などの排水のつまり/レンジフード・換気扇などの吸い込み量/経年劣化によるカビ・汚れ・変色/配管や躯体に起因する異音(ウォーターハンマー現象など)/下地不良や経年劣化による浮き・めくれ/自分でつけたキズや汚れ/使用方法を原因とした不具合
- 対象外の症状で点検を依頼すると、出張費5,000円(税別)がかかります。点検の結果、作業を行う場合は別途有料です
保証がどれくらいの金額を肩代わりするのかも、公式が数字を出しています。修理1回あたりの平均費用は24,687円(2025年4月〜12月の実績。部材費・技術料・出張費を含む総額)。10年のあいだに1回使えば、それだけ浮く計算になります。
追加費用が出るとしたら、どこで出るか
「追加費用なし」は、見積もりに含まれる範囲の話です。公式はオプション工事費を含めて工事費をサイトに公開しており、見積もり確定後に事前の知らせなく追加請求はしない、としています。
そのうえで、室内養生の範囲は「室内で交換作業をするスペース」までと決められています。マンションのエントランスやエレベーターまで養生してほしい場合は別費用です。集合住宅で交換するなら、見積もりを取る前に相談しておく箇所になります。
施工体制は「雇用またはパートナー契約」です
ネット系の住宅設備交換サービスでは、注文を受ける会社と工事をする会社が別、という形が珍しくありません。交換できるくんはこの点を公式サイトで説明しています。
公式の記述は「インターネット上でよくある業者を取り次ぐだけのマッチングサイトとは異なり、当社が責任を持って工事・アフターサービスまで一貫して行う体制」というものです。在籍する住設エンジニアは200名以上で、全員が審査を通過し、公的証明書を元に契約を交わしているとされています。
ここで読み飛ばさないでほしいのは、契約の形が「雇用またはパートナー契約」と書かれていることです。つまり全員が自社の従業員というわけではなく、パートナー契約の職人も含まれます。一方で、取り次ぐだけの仕組みとも違い、すべての工事を施工前後の写真と工事内容で専用システムに記録し、会社として管理していると説明しています。
「自社施工」という言葉は業界で広く使われますが、実態は会社によって違います。大切なのは言葉ではなく、下のような確かめられる事実のほうです。
資格は会社として公開されています
給湯器の交換工事には資格が要ります。都市ガスの二次側の配管を触るには簡易内管施工士、給水装置の工事には指定給水装置工事事業者の指定が必要です。
多くの記事は「当日の担当者が資格を持っているか問い合わせましょう」と書いて終わりますが、交換できるくんについては会社としての許認可一覧が公開されているので、問い合わせる前に見られます。主なものは次のとおりです(公式には「交換できるくんまたは当社100%出資の施工会社にて取得」と注記があります)。
- 建設業許可 東京都知事(般-4)第138605号
- 登録電気工事業者 経済産業大臣届出 第2022010号
- 東京ガス簡易内管施工登録店 1-20150037/大阪ガス簡易内管施工登録店 第K001326号
- 指定給水装置工事事業者(東京都 第10796号、神奈川県 第3378号、大阪市 第3382号など17の水道事業者)
- ガス機器設置スペシャリスト(日本ガス機器検査協会のGSS資格制度)
- 特定液化石油ガス設備工事事業者(東京都・神奈川県・川口市・名古屋市・豊中市・福岡県・札幌市・仙台市)
「10年保証」は本当に安心できるのか
交換できるくんに限らず、多くのネット系給湯器交換業者が「10年保証」を大きく打ち出しています。しかし、これを額面通りに受け取るのは危険です。
給湯器の寿命と保証のミスマッチ
給湯器の平均寿命は一般的に10〜15年とされています。実際に故障が増えてくるのは、使用開始から12〜13年を過ぎた頃が多く、ちょうど10年保証が切れる時期を過ぎてから、寿命の本番を迎えることになります。
つまり、「保証があれば安心」と思って10年間は安心していたのに、保証が切れた直後に故障するというケースが少なくないのです。保証期間と故障多発時期がほとんど一致していないという現実は、10年保証をウリにする業者が積極的に言及しない事実です。
メーカーの部品供給が終了するリスク
修理に使う補修用性能部品の保有期間は、法律が年数を定めているわけではなく、メーカーが自主的に定めているものです。ガス機器では10年前後とされることが多いのですが、大事なのは起算点が「製造打ち切り後」だということです。購入時点ではありません。
つまり、すでに製造が終わっている型番を安く買うと、カウントは先に進んでいます。10年保証の期間内でも、製造打ち切りからの年数が経てば「部品が無くて直せない」という事態は起こり得ます。型落ちを勧めている記事を見かけますが、この点だけでも現行機種を選ぶ理由になります。
業者が10年後も存続している保証はない
10年保証は、その会社が10年後もあることを前提にしています。会社がなくなれば保証も残りません。これは特定の会社の話ではなく、長期保証という仕組みそのものの前提です。
確かめられるのは、企業の情報がどれだけ公開されているかです。交換できるくんは2020年12月に上場しており、決算や事業の状況を誰でも見られます。東京ガスも同様です。「見られる情報の量が違う」というのが正確な言い方で、上場していないこと自体が施工の良し悪しを意味するわけではありません。
10年保証は「ないよりはマシ」ですが、それを主な選定基準にするのは過信につながりかねない点は理解しておきましょう。保証が実際に機能するかどうかよりも、そもそも施工不良が起きない業者を選ぶことの方がはるかに重要です。
注文する前に確かめる5つのこと
ここまでの内容を、注文前に自分で確かめられる形にしておきます。すべて公式サイトで見られることで、問い合わせなくても済みます。
1. 郵便番号で工事対応エリアを見る
最初にやることです。商品を選んだあとでエリア外と分かるのが、いちばん時間の無駄になります。市区町村単位・道路単位で線が引かれているので、都道府県名で判断しないこと。
2. 許認可一覧を見る
簡易内管施工登録店・指定給水装置工事事業者・登録電気工事業者などを、番号付きで公開しているかを見ます。番号が書いてあるかどうかが境目です。
3. 保証の「対象外」の側を読む
保証の宣伝文ではなく約款を見ます。交換できるくんの場合は、2022年10月1日以降の見積もりが対象、消耗品は対象外、対象外の症状で点検を頼むと出張費5,000円(税別)、というところです。
4. 同じ型番で総額を並べる
割引率ではなく、本体価格+リモコン+工事費の総額で比べます。定価の高い商品ほど割引率は大きく見えるので、割引率だけでは順位が分かりません。交換できるくんは型番ごとのページで総額を出しているので、この比べ方ができます。
5. いつまでに必要かを先に決める
受付は9:00〜18:00です。今日明日の話なら、24時間受付を掲げている業者を並行して当たること。逆に「壊れる前に換えておく」場面なら、この受付時間は問題になりません。
交換できるくんを選ぶべき人・選ぶべきでない人
交換できるくんが向いている人
交換できるくんは、東京ガスのサービス対応エリア外にお住まいの方で、価格を重視しつつも上場企業という信頼性を求める方に向いています。急ぎではなく、余裕を持ったスケジュールで交換を検討しており、ネットで完結する手続きに慣れている方にとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢になります。
また、過去に複数の業者から見積もりを取ったことがある方や、給湯器の仕様について自分で調べる習慣のある方は、交換できるくんのネット完結型の仕組みをうまく活用できるでしょう。
交換できるくんが向いていない人
工事後の細かいサポートを重視する方や、担当者と直接電話で相談しながら進めたい方には、交換できるくんは向いていない可能性があります。緊急で給湯器が壊れて今すぐ対応が必要な場合も、他のサービスを検討した方が良いでしょう。
そして8エリアの外に住んでいる方は、そもそも選べません。まず郵便番号で確かめてください。
また、東京ガスのガス供給エリア内にお住まいなら、東京ガスの「機器交換」も並べて見る価値があります。こちらも対応エリアが市区町村単位で決まっているので、両方とも自分の住所で使えるかを先に見るのが早いです。
業者ごとの違いはこちらにまとめています。
まとめ:エリアと保証条件を、商品を選ぶ前に確かめる
公式サイトと保証約款から確認できたことを並べます(いずれも2026年9月6日取得)。
- 工事対応は札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡の8エリア限定。市区町村単位で線が引かれており、全国対応ではありません
- 見積もりは画像をもとにネットで完結。「まるごとサービスパック」に基本工事費・撤去費・出張費・運搬費・部材費・室内養生費などが含まれ、オプション工事費も公開されています
- 無料10年保証は販売する全品が対象で、保証料も免責負担金もありません。ただし2022年10月1日以降の見積もりが対象で、消耗品などは対象外。対象外の症状で点検を頼むと出張費5,000円(税別)
- 修理1回あたりの平均費用は24,687円(2025年4〜12月実績)
- 電話は9:00〜18:00・土日祝も営業。夜間の窓口はありません
- 施工体制は「雇用またはパートナー契約」。許認可は番号付きで公開されています
順番はひとつです。まず郵便番号でエリアを確かめ、次に型番を決めて総額で他社と並べる。保証条件の確認はそのあとで間に合います。ここを逆にすると、選び終わってから振り出しに戻ることになります。
東京ガスのガス供給エリア内にお住まいなら、東京ガスの「機器交換」も同じ土俵で比べられます。こちらも対応エリアが市区町村単位で決まっているので、住所で使えるほうから絞るのが早いです。
給湯器交換おすすめサービス一覧
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支払い方法は業者ごとにかなり違います
交換できるくんは、クレジットカードを持っていなくても使える「かんたん分割払い」があります(実質年率5.45%・カード申し込み不要)。カードの利用枠が給湯器代に届かないケースは多いので、これは実用的な選択肢です。
一方で東京ガスの機器交換はカード払いのみ(デビットカード不可)で、公式に分割払いの記載はありません。
また後払い系には「30万円の壁」があり、交換できるくんは30万円までコンビニ・郵便局、30万円超は銀行振込に変わって手数料が客負担になります。床暖房付きの暖房熱源機やエコキュートはこの線を超えやすいので注意してください。
5社の対応表はこちらにまとめています。