リンナイ デリシアとノーリツ プログレを徹底比較!グリル・機能・価格の違いを解説

この記事を読むと分かること
  • デリシアとプログレのグリル方式の本質的な違いが具体的に分かる
  • 自分の調理スタイルに合った機種を選び失敗しないための判断基準が分かる
  • 購入・設置時に業者選びで失敗しないためのポイントが分かる

リンナイ デリシアとノーリツ プログレは何が違うのか

ビルトインガスコンロのフラッグシップモデルとして、リンナイの「デリシア(DELICIA)」とノーリツの「プログレ(PROGRE)」は、どちらも「ガスコンロの最高峰」として評価されているモデルです。どちらを選ぶべきか迷っている方は少なくないはずです。
自分に合った方を選び失敗した、という声もよく耳にします。「グリルをあまり使わないのに高機能コンロを買ってしまった」「調理のスタイルに合わない機種を選んでしまった」——この記事ではそういった失敗を防ぐために、両機種の違いを具体的に解説します。
まず結論から言います。どちらも「煙・におい対策」に強みがありますが、アプローチが異なります。プログレはマルチグリルの燃焼方式で煙・においを大幅に軽減し、デリシアはスモークオフ機能で煙・においを焼き切る設計です。「グリル調理の後のニオイ残りを極力減らしたい方」はデリシア、「焼き網を使わずプレート調理中心で手軽に使いたい方」はプログレが向いています。

両機種の基本情報

まず、両機種の基本属性を整理します。
リンナイ デリシア: リンナイ株式会社が製造するビルトインガスコンロのフラッグシップモデル。専用調理器具「ザ・ココット」を使うグリル調理、「+R RECIPE」アプリとの連携が主な特長です。希望小売価格は350,900円(税込)からで、設置工事費は別途かかります(2026年9月17日確認・リンナイ公式サイトより)。
ノーリツ プログレ: 株式会社ノーリツが製造するビルトインガスコンロのフラッグシップモデル。マルチグリル(上部のバーナーと、温度を細かく見張るセンサー付きの下火バーナー)による自動調理、13段階の火力微調節、「つなぐレシピ」アプリとの連携が主な特長です。希望小売価格は375,540円(税込・60cmのN3S22系)からです(2026年9月17日確認・ノーリツ公式サイトより)。

最大の違い:グリルの方式が全く異なる

デリシアとプログレの最大の違いは、グリルの加熱方式にあります。ここを正確に理解することが、自分に合った機種を選ぶ上で最も重要なポイントです。

デリシア:「ザ・ココット」が使えるグリル

デリシアのグリルは、焼き網が使えて、専用の調理器具「ザ・ココット」も使えるタイプです。なお「上面と両側面のバーナーで加熱する」という説明をよく見かけますが、リンナイ公式の商品ページにその記載はありません(2026年9月17日確認)。
ザ・ココットの概要: ザ・ココットはリンナイの専用調理器具で、無水調理や低温調理など幅広いメニューに対応できます。専用のフタ構造により、食材のうまみを閉じ込めながら調理できるのが特長です。
ザ・ココットを使った調理の幅は非常に広く、無水調理・低温調理・蒸し調理・焼き調理などが可能です。グリル内で低温調理することで、肉のしっとりとした仕上がりが安定して得られます。
ただし、デリシアのグリルを使う際に焼き網を使用したい方にとっては従来通りの使い方ができます。焼き魚を焼き網に乗せてグリルする——という従来スタイルを好む方にも対応しています。

デリシア:スモークオフで煙・においを大幅カットするグリル

デリシアには、グリル庫内の後方に搭載した専用バーナーで、調理中に発生する煙やニオイを焼き切る「スモークオフ」機能があります。
  • リンナイ公式の説明は「グリル調理の煙やニオイを低減」までで、削減率のパーセントは公表されていません(2026年9月17日確認)
  • 「99%カット」「93%カット」といった数字が出回っていますが、リンナイの商品ページ・グリル紹介ページのどちらにも該当する記載はありません
リビング一体型のキッチンや、高気密住宅でもニオイ・煙のストレスを抑えやすいのが強みです。

プログレ:マルチグリルで煙・においを大幅軽減

項目デリシアプログレ
グリル方式焼き網+ザ・ココット+スモークオフマルチグリル(上部バーナー+センサー付き下火バーナー)
焼き網使える使えない
煙・におい削減削減率は公表されていない(リンナイ公式・2026年9月17日確認)削減率は公表されていない(ノーリツ公式・2026年9月17日確認)
専用調理器具ザ・ココット(グリル)波型プレートパン/プレートパン/キャセロール
低温調理ザ・ココットで可能温度クック機能で可能
調理の多様性無水調理・低温調理など幅広い魚・肉・野菜のグリル調理に強い

バーナー方式の違い:沸騰スピードに差が出る

デリシアの内炎バーナー

デリシアの最大火力は4.20kW(13A)と公表されています。ごとくはピュアステンレスまたはホーローから選べます(2026年9月17日確認・リンナイ公式サイトより)。
なお「デリシアは内炎バーナーだから沸騰が速い」という比較をよく見かけますが、リンナイもノーリツも商品ページで「内炎」「外炎」という区分を使っていません。沸騰の速さを比べたいときは、型番ごとの最大火力(kW)で見てください。

プログレの外炎バーナー

プログレの強みは火力の細かさです。火力微調節は13段階(左右コンロ。後コンロは9段階)で、とろ火や煮込みの温度を細かく決められます。ごとくはステンレスごとくとブラックホーローごとくの2種類です(2026年9月17日確認・ノーリツ公式サイトより)。
一方、プログレの最大火力はノーリツの商品ページに数値が出ていません。火力の数値で比べたい場合、比較できる材料が片方にしかない点は先に知っておいてください。

ガラストップの素材の違い

デリシアとプログレはどちらもガラストップを採用していますが、使用しているガラスの素材が異なります。
デリシア: リンナイ公式の表記は「ドイツ・ショット社製の高品質ガラス(ベベルエッジ)」です。「セランガラス」という商品名はリンナイの公式ページには出てきません。あわせて「イージークリーン」を備えており、公式の説明は「トッププレート表面の温度上昇を抑え焦げつきにくい」まで。何℃下がるかの数値は公表されていません(2026年9月17日確認)。
プログレ: 天板は「親水アクアコート」のガラストップと、「ラックリーナ」のアルミトップの2系統から選べます。親水アクアコートは水を含ませると汚れが浮き、拭き取りやすくなるコーティングです。耐熱温度の数値はノーリツの商品ページには出ていません(2026年9月17日確認)。
掃除のしやすさという観点からは、デリシアは「こびりつきにくい」、プログレは「水で流すと汚れが浮きやすい」という違いがあり、どちらが掃除しやすいかは個人の好みによって分かれます。

スマート機能・アプリ連携の比較

両機種ともスマートフォンアプリとの連携機能を持っていますが、それぞれのアプリの持ち味が異なります。
デリシアのアプリ(+R RECIPE): ザ・ココットなどの調理をサポートするアプリ連携が強みです。スマートフォンからレシピを選んでコンロに送信し、火加減や時間の目安を確認しながら調理できます。
プログレのアプリ(つなぐレシピ): マルチグリルの自動調理と組み合わせて使います。ノーリツのアプリは「わかすアプリ」「おふろのじかん」「つなぐレシピ」の3つに分かれていて、コンロ側は「つなぐレシピ」です(2026年9月17日確認)。

補足:煙・においの数値比較について

煙・においの削減率は、リンナイもノーリツも公式サイトで数値を公表していません(2026年9月17日確認)。他社サイトで見かける「99%」「80%」といった数字は出所をたどれないので、この記事では使っていません。効き方を確かめたいなら、ショールームで実際に焼いてもらうのが確実です。

デリシアとプログレで満足の分かれ目になる点

口コミの引用ではなく、公式サイトで確認できる仕様から、どこで評価が分かれるのかを整理します。デリシア側で効いてくるのは、①焼き網が使えるうえに専用容器「ザ・ココット」で無水調理・低温調理までできること、②グリル庫内後方の専用バーナーで煙とニオイを焼き切る「スモークオフ」、③「+R RECIPE」でレシピをコンロへ送って点火するだけにできることの3点です。プログレ側で効いてくるのは、①焼き網ではなく波型プレートパン・プレートパン・キャセロールを使うマルチグリル(オートメニュー14・調理モード12)、②13段階の火力微調節、③天板をガラストップ(親水アクアコート)とアルミトップ(ラックリーナ)から選べることの3点です。いずれも2026年9月17日に各社公式サイトで確認しています。
つまり、分かれ目は「グリルで何をしたいか」です。焼き網も使いたい・グリルで無水調理や低温調理もしたいならデリシア、焼き網を使わず専用容器に入れて自動で仕上げたいならプログレ、という整理になります。どちらが満足度が高いかを示す公表データは、両社とも出していません。

デリシアとプログレの選び方:結論

デリシアを選ぶべき人

デリシアは以下の方に特に向いています。ザ・ココットを使った無水調理・低温調理などを楽しみたい方、グリル調理の幅を広げたい方、高級感を求める方に向いています。
また、火力の数値を確かめたうえで選びたい方にもデリシアが向いています。最大火力4.20kW(13A)が公表されているのに対し、プログレは商品ページに最大火力の数値が出ていないためです。

プログレを選ぶべき人

プログレは以下の方に特に向いています。魚・肉・野菜をグリルで頻繁に調理する方、マンション住まいで煙・においが気になる方、とろ火調理や細かな火力調整を重視する方に向いています。
詳しく言うと、デリシアのザ・ココットを使った調理よりも、魚や肉を専用のプレートに並べてグリルに入れるだけ、という使い方を好む方にはプログレが合っています。また、とろ火や煮込みの火加減を細かく決めたい方にも、13段階の火力微調節を持つプログレが向いています。

どちらを選んでも失敗しないためのチェックリスト

あなたの条件おすすめ
グリルのニオイ残りを極力減らしたいデリシア
ザ・ココットで幅広い調理をしたいデリシア
焼き網で魚を焼きたいデリシア
最大火力の数値を確かめて選びたいデリシア
とろ火・細かい火力調整プログレ
天板をアルミトップ(ラックリーナ)にもしたいプログレ
焼き網を使わずプレート調理中心で手軽に使いたいプログレ
機能よりシンプル操作デリシア
アプリ(+R RECIPE)連携重視デリシア

ガスコンロ交換で失敗しないための業者選び

ガスコンロを新しくする際、製品選びと同じかそれ以上に重要なのが「誰に設置してもらうか」です。実際のところ、施工する業者の技術力や資格の有無によって、安全性が大きく変わります。

必ず確認すべき施工資格

ビルトインガスコンロの設置に必要な資格は、工事内容とガス種別によって変わります。
  • 都市ガス:ガス機器とガス栓を可とう管でつなぐ作業には、ガス可とう管接続工事監督者の監督が要ります。ただしこれは工事の種類によって決まるもので、どの工事でも必ずこの資格が要る、という意味ではありません。
  • LPガス(プロパンガス):液化石油ガス設備士 が必要です。
ただし、ガス可とう管接続工事監督者は座学中心で取得できる資格のため、それだけで施工技術の高さを判断できるわけではありません。
また、ガス栓の位置を動かすなど内管の加工が発生する場合は、簡易内管施工士の登録と、所轄のガス会社の認可が要ります。逆に、今あるガス栓に同じ位置でつなぎ替えるだけなら、この登録は要りません。簡易内管施工士は国家資格ではなく、ガス事業者が行う登録制度です。自分の工事にどこまで含まれるのかを、見積もりの段階で確かめてください。
さらに、給湯器やコンロの設置を「早く、きれいに、安全に」仕上げるという観点では、業界資格の ガス機器設置スペシャリスト(GSS) を保有している業者・職人だとより安心材料になります(ガス会社の仕事に従事している業者が保有していることが多いです)。

保証は「年数」ではなく「書面の中身」で見る

多くの業者が「10年保証」をアピールしていますが、「何年目から故障が増えるか」をメーカーは公表していません。公表されているのは別の数字です。リンナイはビルトイン式ガスこんろの整備用部品を製造打ち切り後10年、ノーリツはコンロの補修用性能部品を製造打ち切り後5年としています。いずれも起算点は「買った日」ではなく「その型番の製造が終わった日」なので、買った時点ですでに数年が過ぎていることがあります。
そして、どの会社が10年後に残っているかは、規模の大小にかかわらず誰にも分かりません。確かめられるのは、保証の対象範囲(本体か、工事か、その両方か)・保証する人(メーカーか、施工した会社か)・起算日が書面に書いてあるかどうかまでです。会社が無くなれば工事保証も一緒に無くなるという構造は避けられないので、口頭の約束ではなく書面で受け取っておいてください。

比較サイト・一括見積もりサービスの注意点

インターネットで検索すると、引っかかりのよいキャッチコピーで右上がりのサイトが数多く表示されますが、そのランキングは広告費を多く払った業者が上位に表示される仕組みになっていることが多いです。一括見積もりサービスでは、複数の業者に同時に個人情報が送信されます。その後、複数業者からの電話・メールが頻繁に届くこともありますので、慎重に利用しましょう。
信頼できる業者を選ぶ際は、実績・資格保有・会社の安定性の三点を重視して判断することをおすすめします。

まとめ:デリシアとプログレは「グリルの方式」で選ぶ

リンナイ デリシアとノーリツ プログレ、両者の違いを改めて整理すると、最も大きな分かれ目は「グリルの方式」です。
デリシアは従来型グリル+ザ・ココットなどの専用調理器具という組み合わせで、グリルでできる調理の幅が非常に広く、アプリ連携の自動調理も充実しています。一方、プログレはマルチグリルによる煙・においの大幅削減という独自の強みを持ち、グリルを簡単・清潔に使える点で比肩するものがありません。
付け加えると、デリシアは焼き網とザ・ココットを両方使える調理の幅が魅力で、プログレは専用容器を使うマルチグリルの自動調理と13段階の火力微調節が魅力です。どちらが自分の使い方に合っているか、上記のチェックリストで確認してください。
購入・設置の際には、施工資格の確認、長期的な会社の信頼性の確認を必ず行い、安心して任せられる業者を選んでください。

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