ビルトインガスコンロ交換の費用相場【工事費込みの総額・安く抑えるコツを徹底解説】
この記事を読むと分かること
- ビルトインガスコンロ交換にかかる本体代・工事費・廃棄費の相場と総額の目安
- 「安い業者」を選ぶ前に知っておくべき想定外費用の落とし穴
- 費用を抑えながらも安心できる工事業者選びのポイント
ビルトインガスコンロ交換の費用は「本体代+工事費」で考える
「ビルトインガスコンロを交換するといくらかかるの?」と気になっている方は多いと思います。総費用は「本体代」と「工事費」の合計で決まります。多くの方が本体代だけを調べて工事費に気づかず、見積もりをとって初めて総額に驚くというケースがよくあります。
- ハイグレード: 工事費込みで17万〜29万円程度
このうち工事費のほうは、業者を決めた時点でほぼ確定します。東京ガスの場合、ビルトインガスコンロの基本工事費は29,700円(税込)で、ここに機器の取り外し費と処分費が含まれます。つまり総額を動かしているのは、ほとんどが本体価格のほうです。
費用内訳を分解する
本体代
本体価格は、同じ機種でも販売店ごとに違います。「グレードごとの相場」という形で断言できる公表値はありません。メーカー希望小売価格が公開されていない機種もあり、実売価格は仕入れルートで動くためです。
代わりに参考になるのが、実際に売れた価格の分布です。前述のとおり総額(本体+工事費)の80.2%が15万円以下で、東京ガスは「15万円以下のコンロの中でも、パロマのブリリオが特に人気です」としています。理由として挙げられているのは、「グリル調理器具ラ・クックグランが付属し、レンジフードとの連動機能も標準であるため」です(2026年9月7日に東京ガス公式で確認)。
つまり、上のグレードでなければ機能が足りない、という状況はいまはあまり起きません。「どのグレードか」ではなく「その価格帯に、自分が使う機能が入っているか」で見たほうが外しにくいです。
工事費
工事費は「基本工事費」と「追加工事費」に分かれます。金額を公開している東京ガスの場合、基本工事費は下の3区分です(すべて税込・2026年9月7日に東京ガス公式で確認)。
| 工事の種類 | 基本工事費(税込) |
|---|---|
| コンロのみ交換 | 29,700円 |
| コンロの交換と同時にオーブンをキャビネットに交換 | 50,600円 |
| コンロとオーブンどちらも交換 | 56,100円 |
- 配管の位置変更が必要な場合: +5,000円〜1万円程度
- ガス可とう管の交換が必要な場合: +2,000円〜5,000円程度
- 古い機種の廃棄費用: 5,000円〜2万円程度
- ガスオーブンの撤去が伴う場合: +5万円程度
| 追加工事が必要になる状況 | 工事費(税込) |
|---|---|
| 金属フレキ管の新品交換 | 6,600円(部材費込) |
| 法令適合ガス栓(ULガス栓)への交換 | 16,500円(部材費込) |
| 旧サンウェーブ工業(現LIXIL)のコンロからの交換 | 5,500円(部材費別途) |
| パナソニックの芯ずれコンロからの交換 | 5,500円(部材費別途) |
| パナソニックの幅広コンロからの交換 | 5,500円(部材費別途) |
| TOTOのフラットコンロからの交換 | 5,500円(部材費別途) |
| TOTOのスーパーコンロからの交換 | 5,500円(部材費別途) |
7つの状況に共通しているのは、追加工事費を決めているのが、これから買うコンロではなく、いま付いているコンロと配管のほうだという点です。だから見積もりの前に、既設機種の型番と設置状況の写真が要ります。
もうひとつ、よく誤解される点があります。高さの違いでできる隙間を埋める化粧板を「フィラー」といいますが、フィラーの取り付けにかかる費用は標準工事費に含まれます(フィラーそのものの部材費は別途)。「フィラー代で工事費が数千円上がる」と説明されたら、それが部材費の話なのか工事費の話なのかを確かめてください。
見積もりで内訳を確認すべき項目は「本体代・基本工事費・追加工事費・消費税」です。「工事費込み」とだけ書かれた総額は、追加工事費まで含んだ金額とは限りません。
総額は「本体価格+基本工事費」で組み立てる
工事費が固定なので、総額は本体価格に基本工事費を足すだけで見当が付きます。本体10万円の機種を選べば、追加工事がない限り約13万円です。販売実績で15万円以下が80.2%を占めるのは、この足し算の結果です。
逆に言えば、総額を下げる余地は本体の選び方と割引のほうにしかありません。金額を公開している業者に対して工事費を値切る交渉は、あまり意味がありません。
工事流れと所要時間
標準的なビルトインガスコンロの交換工事は通常数時間のうちに完了します。具体的な流れは以下の通りです。
- 事前確認(ガスの種類・天板サイズ・ガスオーブンの有無を会社に伝える)
- 機種選定・見積もり確認
- 日程調整・施工当日(旧機種撤去→新機種設置・配管接続・動作確認)
- 工事完了後の動作確認・説明
工事当日は立ち会いが必要ですが、作業そのものは業者が行います。なお東京ガスの場合、見積もりは使用中の設備の写真をもとに行うため、設置状況が写真で判断できれば現場調査は不要で、立ち会うのは工事当日のみです(2026年9月7日に東京ガス公式で確認)。
費用を安く抑えるコツ
複数の業者から見積もりを取る
見積もりは必ず複数の業者から取ることが基本です。特に工事費は業者によって大きく異なるため、比較することで安い業者を見つけやすくなります。
インターネット経由の購入を検討する
店頭定価よりインターネットで購入した方が安くなるケースが多いです。ただし「工事費・廃棄費などの安さ」だけではなく、「工事の信頼性」についても必ず確認してください。
同じ日に交換できる機器がないか確認する
いちばん確実に効くのは、割引の適用条件を満たすことです。東京ガスには、同一の施工パートナーが同日に同グループ内の商品を2商品以上工事する場合の割引があります(2026年9月7日に東京ガス公式で確認)。
- 特別セット割引……コンロとレンジフードの組み合わせで、工事費から11,000円(税込)を割引
- 複数セット割引……同グループ内の商品を2商品以上工事する場合、2商品目以降の工事費から5,500円(税込)ずつ割引
- 2つは併用できます。ただし内窓はセット割引の対象外です
レンジフードもそろそろ替え時、という状態なら、別々に頼むより同じ日にまとめたほうが工事費が下がります。
年式を下げて安くする方法は勧めません
本体を安くする手段として「一世代前のモデルを選ぶ」がよく挙げられますが、この記事では勧めません。理由は機能の差ではなく、部品が何年出るかの起算日にあります。
部品の保有期間は、買った日からではなく、その機種の製造が打ち切られた日から数えます。ノーリツは補修用性能部品の保有期間を「所有製品の製造打ち切り後5年間」としています。リンナイはビルトイン式ガスこんろの整備用部品の保有期間を10年とし、「保有期間は製造打ち切り後の年数を表示しています」と注記しています(いずれも2026年9月7日に各社公式で確認)。
つまり型落ち品は、買った時点ですでにカウントが進んでいます。ノーリツが設計上の標準使用期間を製造から10年と定めていることを考えると、本体で数千円を削る代わりに、修理できる期間のほうを縮めることになります。先に挙げたセット割引のほうが、条件がはっきりしていて確実です。
安さで業者を選ぶことのリスク
一括見積もりサイト経由で複数の業者に見積もりを請求する方法は一見便利ですが、注意点があります。個人情報が複数の業者に一次的に流れるため、その後に複数の業者から営業の電話がかかってくる可能性があります。
一方で、「安くなればいい」という判断基準だけで選ぶことにもリスクがあります。ガス機器の設置と接続は、資格ごとにできる工事の範囲が決まっているためです。都市ガスの場合、一般財団法人日本ガス機器検査協会(JIA)は範囲を次のように示しています(2026年9月7日にJIA公式で確認)。
| 資格 | できる工事の範囲(都市ガス) |
|---|---|
| ガス機器設置スペシャリスト(GSS) | 家庭用全般のガス機器の設置(「特定ガス消費機器」の屋内への設置・変更の工事は除く)/ガス可とう管、機器接続ガス栓を用いての接続工事 |
| ガス消費機器設置工事監督者 | 「特定ガス消費機器」の屋内への設置・変更の工事 |
| ガス可とう管接続工事監督者 | ガス可とう管、機器接続ガス栓を用いての接続工事 |
| 簡易内管施工士 | フレキ管によるガス栓増設等の工事(16m3/h以下のマイコンメーターの下流側からガス栓までの露出部分に限る)/ガス可とう管を用いての接続工事 |
注意したいのは、「この資格でなければならない」と1つに決められないことです。接続するだけならGSS・ガス可とう管接続工事監督者・簡易内管施工士のいずれの範囲にも入りますが、ガス栓の位置を動かすなら簡易内管施工士の範囲になります。
ですから業者に聞くべきは資格の名前ではなく、「今回の工事でガス栓を動かす必要があるか」「誰がどの資格で施工するか」の2つです。この2問にその場で答えられない相手は、工事の中身をまだ把握していないということです。
おすすめは東京ガスの機器交換
東京ガスの機器交換の対応エリア内にお住まいなら、ここは最初に見積もりを取る先として合理的です。なお機器交換の対応エリアは、ガスの供給エリアとは別で、商品ごとに市区町村単位で決まります。理由は評判ではなく、申し込む前に確かめられることが公開されているからです。
- 基本工事費が29,700円(税込)と明示され、機器の取り外し費と処分費が含まれる
- 追加工事費がかかる条件と金額が、7類型分すべて公開されている(6,600円・16,500円・5,500円)
- 追加工事費なしで済んだ割合が約90%と、実績の数字で示されている
- 見積もりは使用中の設備の写真をもとに行い、写真で判断できれば現場調査は不要。立ち会いは工事当日のみ
- 工事は東京ガスが委託する施工パートナーが行い、委託にあたって技術・資格だけでなくマナーや対応品質についても基準を設けている
(いずれも2026年9月7日に東京ガス公式で確認)
この5点は、そのまま他社にも当ててみてください。同じことが公開されていない業者は、安いかどうか以前に、申し込む前に総額が読めません。
ガスコンロの交換はこちら
よくある質問
古いコンロの処分費は別にかかりますか?
業者によって違います。東京ガスの場合は「機器取り外し・処分費が含まれた基本工事費込の販売価格」を表示しており、基本工事費29,700円(税込)の中に入っています。別の業者で見積もりを取るときは、処分費が内訳のどこにあるかを確かめてください。
追加工事費は、どのくらいの確率でかかりますか?
東京ガスの2026年1月1日〜6月30日の販売実績では、約90%が追加工事費無しでした。かかるのは、金属フレキ管を使っている、プロパンガスでガス栓の交換が要る、旧サンウェーブ・パナソニック・TOTOの特殊な開口だった、といった場合です。
交換の目安は何年ですか?
ノーリツは「ガスコンロの設計上の標準使用期間は製造から10年」としています。東京ガスも「多くのメーカーが標準使用期間を10年」と定めているとしています。ただしこれは寿命ではなく目安で、使用頻度や環境で前後します。
部品は何年出ますか?
買った日からではなく、製造が打ち切られた日からの年数です。ノーリツは補修用性能部品を製造打ち切り後5年間、リンナイはビルトイン式ガスこんろの整備用部品を製造打ち切り後10年としています。型落ち品を選ぶと、この期間が購入時点で既に短くなっています。
マンションでも交換できますか?
できますが、手続きが先に必要なことがあります。東京ガスは「マンション・集合住宅にお住まいのお客さまは、交換工事をおこなうために管理組合に工事申請が必要な場合がございます」としています。工事日までに間に合うよう、日程を決める前に管理組合へ確認してください。
工事費を安くする方法はありますか?
同じ日に複数の機器を交換する方法があります。東京ガスの場合、コンロとレンジフードの組み合わせで工事費から11,000円(税込)、同グループ内の商品を2商品以上なら2商品目以降から5,500円(税込)ずつ割引され、併用もできます。なお内窓は対象外です。
まとめ――費用相場を把握した上で信頼できる業者を選ぼう
ビルトインガスコンロの交換費用は、本体価格を除けば事前に読めます。基本工事費は29,700円(税込・取り外しと処分費込み)、追加工事費がかかるのは全体の約1割、その条件と金額も公開されています。
だから、安くするために年式を下げる必要はありません。部品の保有期間は製造打ち切り後から数える以上、型落ち品は修理できる期間を先に削っています。同じ日に複数の機器を交換するセット割引のほうが、条件がはっきりしていて確実です。
見積もりを取るときは、本体代・基本工事費・追加工事費・消費税の4つに分けて出してもらってください。この形で出せない業者は、安いかどうか以前に、工事の中身をまだ把握していません。
ガスコンロ交換おすすめサービス一覧
東京ガスの機器交換(ガスコンロ)
ビルトインガスコンロの基本工事費29,700円(税込)に機器の取り外し費と処分費が含まれ、追加工事費がかかる条件と金額も公開されています。見積もりは使用中の設備の写真をもとに行うため、現場調査なしで金額が出ます(2026年9月7日に公式で確認)。
ガスコンロの交換はこちら
東京ガスの機器交換(給湯器・住宅設備)
首都圏のインフラを支える最大手ならではの安心感と、認定プロによる施工品質が魅力です。
ガス給湯器の交換はこちら
ガスコンロの交換はこちら
トイレの交換はこちら
ルームエアコンの交換はこちら
交換できるくん
東京証券取引所に上場する企業が運営する、住宅設備交換の専門サービスです。見積もり後の追加費用が発生しない「明朗会計」を掲げています。工事の対応エリアは札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡の8地区です(2026年9月時点・公式サイトより)。全国対応ではないので、公式サイトの郵便番号判定で対象エリアかを先に確かめてください。
ガス給湯器の交換はこちら
キンライサー
24時間365日受付のスピード対応と、商品・工事ともに「10年間の無料保証」が標準で付帯するのが大きな強みです。お湯が出ないという緊急時でも、将来にわたる長期の安心をセットで手に入れたい方に最適です。
ガス給湯器の交換はこちら
エコキュートの交換はこちら
ミズテック
メーカーからの直接仕入れで中間マージンを減らしている、と同社は説明しています。とにかく初期費用を抑えたい方にとって、大手メーカー品を最もリーズナブルに設置できる有力な選択肢となります。
ガス給湯器の交換はこちら
チカラもち
給湯器およびエコキュート交換の専門店として、全国にネットワークを展開しています。専門知識豊富なスタッフによる的確な機種選定と、地域に密着した細やかなアフターフォローに定評がある専門店です。
ガス給湯器の交換はこちら